『アサシン クリード シャドウズ』レビュー&感想。傑作なんてもんじゃない!これこそ究極の純和風剣戟ゲームだ!

アサシンクリード シャドウズ
目次

ゲームの世界に再現された本物の安土桃山時代!

こんなことを書くと「おまえは本物の安土桃山時代を見たことがあるのか?」とツッコまれそうですが、
もちろん本物の安土桃山時代など見たことはありません。
タイムマシンでもなければ本物の安土桃山時代を見ることは不可能。
しかし過去の資料や様々な研究によって、ある程度『安土桃山時代は、こんな感じ』というイメージは
出来上がっています。そのイメージを我々に分かりやすく伝えてくれる最たるものがNHK大河ドラマではないでしょうか。
自慢ではありませんが私はNHK大河ドラマを長年見続けてきた人間です。
小学1年生から大河ドラマを見始め、大人になった現在も大河ドラマを見続けています。
安土桃山時代は大河ドラマで何度も何度も繰り返し描かれてきました。
専門家が時代考証を担当している大河ドラマは極力史実に忠実に作られているはず。
完全とはいかないまでも決してデタラメではありません。
そういうものを子供の頃からずっと見続けているので、「私は安土桃山時代に、わりと詳しい」と言ってもよいのではないでしょうか?
長年にわたり大河ドラマを見続けている私の脳内には平安時代、鎌倉時代、室町時代、安土桃山時代、
江戸時代等の映像情報が、それなりに蓄積されています。映像を見れば、それが大体いつ頃かわかります。
さらに付け加えて言うと、私はNHK大河ドラマだけでなく、歴史映画や民放の制作した歴史ドラマも沢山観てきました。さらに小学生の頃の愛読書はポプラ社の日本の偉人シリーズみたいなやつです。
小学生の頃、私にとってのヒーローは仮面ライダーやウルトラマンではなく織田信長や源義経でした。
大人になった今は様々なジャンルの本を読んでいますが、中学生の頃は歴史本や歴史小説、時代小説を偏愛し、そればかりひたすら読み耽っていました。
そういう人間が『アサシン クリード シャドウズ』(以下シャドウズと略します)の映像を見て、
ぶったまげたわけです。つまり、このレビューの『ゲームの世界に再現された本物の安土桃山時代!』という見出しは私の心の叫びです。あくまで個人的な感想です。別に嘘をついているわけではありません。

以前このブログで純和風剣戟ゲームの三強は『セキロ』『ゴースト オブ ツシマ』『ライズ オブ ローニン』だと書きましたが『シャドウズ』は過去の三強と比べても頭一つ抜けています。
はっきり言ってしまうと、もう次元が違います。
まず、映像が圧倒的に美しい。
PS5のゲームですが、PS6のゲーム?と思ってしまうほど超美麗グラフィック。
風景はほぼ実写並みで、細部の描き込みも凄まじい。

アサシンクリードシャドウズ
ほとんど実写!
アサシンクリードシャドウズ
鳥居、石像、苔、全てが美しい!
アサシンクリードシャドウズ
木造建築の質感も素晴らしい。

特に度肝を抜かれたのは城です。
外観だけでなく内部も丁寧に作り込まれています。

アサシンクリードシャドウズ
アサシンクリードシャドウズ
天守内部。

城が好きな人ならば城を見るためだけに買ってもよいくらいのレベル。
私も城が好きですが『城好き人間』の目で見ても満足できるクオリティです。
もちろん重箱の隅をつつけば変なところは色々あります。
そもそも信長存命中に大坂城が建っているというのは一体どういうことか?
まだ完全に完成しておらず、築城中ですが大坂城天守はバッチリ完成しています。
実際、信長は大坂に城を築く予定で、築城にも着手していたようですが、本能寺の変により作業は頓挫し、完成しなかったはず。秀吉がその計画を引き継ぎ、本格的に築城を開始したのは1583年です。
さらに姫路城の様子もおかしい。
1582年の時点では姫路城天守は三層だったはず。
しかしゲーム中の姫路城天守は五層です。
私たちのよく知っている姫路城の天守です。
歴史に詳しい人ほど「ん?」と感じる点が多い作品ですが、はっきり言って個人的にはそういうところはあまり気になりません。ゲーム制作会社が「このゲームはフィクションです」と明言しているのだから史実と違っても怒りは湧いてきません。怒りどころか「素晴らしい大坂城や姫路城を見せてくれてありがとう!」という感謝の気持ちでいっぱいです。多少変なところがあっても許せてしまう圧倒的な安土桃山時代が描かれています。
驚くべきことに、このゲームを作ったのはUBISOFTというフランスのゲーム会社です。
これを外国人が作った!?
私にはちょっと信じられません。
『ゴースト オブ ツシマ』を外国人が作ったと聞いた時も驚きましたが、あれは日本人の目で見た『日本の美』ではなく外国人の目で見た『日本の美』が描かれているように感じました。
見た目は日本でも、そこには間違いなく、そこはかとなく違和感がありました。
『シャドウズ』にはそれがありません。
まさに日本。まさに安土桃山時代。
NHK大河ドラマを長年見続けてきた日本人の私がそう思ってしまうレベルです。
なぜ外国人にそんなゲームが作れるのか?
そんなことが果たして可能なのか?
私の理解を超えた問題です。
もちろん専門家から様々なアドバイスを受けたのでしょうが、それにしても凄い。
凄すぎる。
おそらく相当日本のことを研究されたのでしょうね。
『シャドウズ』の制作スタッフに私は心から拍手をおくりたい。
本当に素晴らしい!
風景や建物だけでなく剣戟アクションも見事。
人間離れした非現実的な動きは極力排し、生身の人間が繰り広げる時代劇の殺陣のような重厚感のある戦いを再現しています。

アサシンクリードシャドウズ
アサシンクリードシャドウズ
アサシンクリードシャドウズ
アサシンクリードシャドウズ

そんなわけで私は『シャドウズ』が現時点(2025年11月現在)で究極の純和風剣戟ゲームだと断言します。(あくまで個人の感想です)

弥助を主人公にした点も目の付け所がよい。
「そうきたか!」織田信長が好きな人なら膝を打つこと間違いなし。
弥助はイエズス会の司祭ヴァリニャーノがインドで買い求めたアフリカ系の黒人奴隷で、ヴァリニャーノと共に日本を訪れ、1581年に織田信長と出会いました。

アサシンクリードシャドウズ
ゲームに登場する弥助。

信長は初めて見る黒人に強い関心を示し、ヴァリニャーノから弥助を譲り受け、自分の側近にします。
怪力で武術の訓練も積んでいた弥助はボディーガードとして打って付けだったのかもしれません。
強さだけでなく、その人柄が気に入ったからこそ自分の側においたのではないでしょうか。
足軽から城持ち大名にまで出世した羽柴秀吉と同じように弥助もひょっとしたら黒人初の城持ち大名になったかもしれません。しかし出会いから1年ほどで本能寺の変が起こり信長は命を落とします。
信長と行動を共にしていた弥助は、信長が死亡した後も長時間、明智軍と死闘を繰り広げていたようですが最終的には明智側の「武器を捨て投降せよ」という説得に応じて降参します(弥助が戦っていた場所については諸説ありますが明智軍と激しい戦闘を繰り広げていたことは間違いないようです)。
明智光秀は弥助の命を奪わず、イエズス会の教会堂に引き渡します。
その後の弥助の消息を伝える記録は一切ありません。
弥助は歴史から忽然と姿を消してしまいます。
船に乗って故郷に帰ったという説もあれば人知れず日本のどこかに骨をうずめたという説もあります。
何も情報がない時こそ想像力の出番です。
本能寺の変の後、弥助はどんな人生を送ったのか?
小説やゲームの題材としてとても魅力的。
織田信長が好きな私は弥助の『その後』がずっと気になっていました。
そんなわけで弥助を主人公にしたゲームが登場するという情報を初めて知った時点で絶対に買う!と
心に決めていました。炎上騒動や発売延期などもあり、やきもきしましたが無事ゲームが発売されて
一安心。
実際にじっくりプレイ(トロフィーもコンプリート済み)した感想は期待を遥かに上回る究極の純和風剣戟ゲームでした。
『弥助のその後』も活き活きと描かれています。

アサシンクリードシャドウズ
日本の文化を愛し、自らの意思で日本と同化していく弥助。

『信長公記』によると弥助は十人力の怪力だったと記されていますが、『シャドウズ』の弥助もパワーファイターです。タックルで城門を破壊し、堂々と殴り込みをかけ、現れる敵はことごとく打ち倒すという荒々しい戦闘スタイル。アサシンクリード シリーズは、そもそもアサシン(暗殺者)が主人公のゲームで、
(シャドウズはシリーズ14作目)極力敵に見つからないように行動し、密かにターゲットを暗殺するというゲームでしたが弥助はそれとは真逆のスタイル。弥助だけ操作していると『別ゲー』ですが、別ゲーにならないように、しっかりと工夫が施されています。
どういうことかというと『シャドウズ』の主人公は弥助の他にもう一人用意されています。
そのもう一人とは伊賀の女忍者『奈緒江』です。

アサシンクリードシャドウズ
伊賀のくノ一 奈緒江。

敵地へ潜入し、情報収集や破壊活動、時には暗殺なども行う忍者。
忍者とアサシンクリードは、とても相性が良い。

アサシンクリードシャドウズ
奈緒江でプレイすると「これぞアサシンクリード!」という展開になります。

二人の主人公を任意に切り替えることが可能なので『忍者のトリッキーかつアクロバティックな戦い』と『真正面から正々堂々と斬り合うサムライの戦い』その二つを楽しめる作りになっています。

アサシンクリードシャドウズ
二人の主人公は任意に切り替えることが可能。

弥助は信長に忠義を尽くしたサムライですが、奈緒江は信長と深い因縁があります。
天正伊賀の乱で織田軍は伊賀の人々を3万人以上殺害したといわれています。
奈緒江もこの戦いに参加した伊賀忍者の生き残りなので当然、信長を激しく憎んでいます。
敵対関係にあるはずの弥助と奈緒江が、どのようにして互いに信頼しあう仲間になれたのか?
それも『シャドウズ』の見所の一つです。
ちなみに本作はアサシンクリードシリーズの14作目ですが、過去の作品をプレイしていないと意味がさっぱりわからない、ということは一切ありません。長い歴史のあるシリーズですが、それぞれの作品が別の場所、別の時代を扱った独立したゲームです。厳密に言うと全てのシリーズは繋がっていますが、どれから遊んでも楽しめる作りになっています。
つまり『シャドウズ』だけプレイしても全く問題ありません。
アサクリシリーズの一番の魅力は何といっても歴史観光にあります。
ストーリーは、ぶっちゃけオマケみたいなもので、バーチャル歴史観光を楽しむためのゲームだと言っても過言ではありません。タイムマシンに乗って世界中の様々な場所を旅する気分が味わえるところがアサクリシリーズ最大のウリです。
記念すべきアサシンクリードシリーズ第一作目は12世紀末の第3回十字軍遠征時代のエルサレムが舞台でした。その後の作品は
『15世紀、ルネサンス期のイタリア』
『18世紀、独立戦争時代のアメリカ』
『18世紀、海賊黄金時代のカリブ海』
『18世紀、フランス革命時のパリ』
『19世紀、イギリスのロンドン』
『紀元前50年頃の古代エジプト』
『紀元前430年の古代ギリシア』
『9世紀のイングランド』
『9世紀のバグダッド』と続き、そして16世紀、安土桃山時代の日本を舞台にした『シャドウズ』が登場しました。アサクリシリーズのオープンワールドには毎回、度肝を抜かれてきましたが、過去の作品は自分がよく知らない海外が舞台だったので、ひょっとしたら自分は誤魔化されているのでは?現地の人が見たら変な所が沢山あるのでは?と思っていました。『シャドウズ』は日本が舞台。つまり私が現地の人です。日本人の目で見たら絶対変な所があるはずだと身構えていました。しかし蓋を開けてみるとNHK大河ドラマを観て育った日本人の私が「凄い!本物の安土桃山時代だ!」と心の中で叫んでしまうほどの究極の純和風剣戟ゲームでした。
アサクリシリーズの凄さが改めて証明されたと言ってもよいでしょう。

安土城の再現度が凄い!


『シャドウズ』をプレイして最も感動した点は安土城の再現度です。
最初に断っておきますが私は安土城が大好きです。
『安土城』という言葉を聞いただけで目の色が変わる人間です。
好きなものについて語る時、人は饒舌になります。
聞いている相手が「そんなのどーでもいいよ」ということをベラベラまくしたてたりします。
今の私がまさにそういう状態です。

織田信長が好きなら絶対に安土城も好きです。
それはもう間違いありません。
織田信長といえば安土城であり、安土城といえば織田信長。
その二つは切っても切れない関係です。
信長は城に強いこだわりを持っていました。
自分の居城として築いた城は小牧山城、岐阜城、安土城の三つですが、どの城にも信長の強いこだわりが感じられます。

今の自分にとって最高の城を築く!

常にそういう決意で城を築いていたのではないでしょうか。
信長が最もこだわっていたのは『壮麗さ』。
防御力よりも見た目の美しさに重きを置いていました。
自己顕示欲や承認欲求の強さが現れているという意見もありますが、個人的には、そうではないと思います。
他人の目を気にしているのではなく、自分自身が見て納得できる城を築きたかったのではないでしょうか?
他人にどう思われようが関係ない。
自分がよいと思うものをひたすら追求していく。
おそらく信長はそういうタイプの人間です。
信長のファッションにもそういう志向は表れています。
『尾張の大うつけ』と呼ばれていた青年期は誰にも理解できない奇抜な格好をしていたし、壮年になってからも唐物や南蛮物を取り入れた独特の装いをしていました。周りの人にとっては『奇行』と感じられたかもしれませんが、奇行もやり続けていれば「あの人はそういう人だから」と、周りの人に認知されるようになります。信長のファッションも徐々に人々に受け入れられ
「あれはあれでアリかも」
「信長かっこよくね?」
みたいな雰囲気になっていったのではないでしょうか?
美的センスのある信長が築いた三つの城も見る者を驚嘆させたはず。
こんな城を築く奴には勝てない。
結果的に相手の敵対心を失くしたり、尊敬の念を抱かせたりしたのでしょう。
頭のよい信長のことですから壮麗な建築物には見る人に感動を与え、造営主に畏敬の念を喚起させる力があることは気づいていたはず。もちろん壮麗な城を築くには莫大な費用が必要です。最初に築いた小牧山城には大きな制約があったはず。しかし安土城を築いた頃の信長は天下人と呼ばれるほどの力を持っていました。安土城にはその財力が惜しみなく注がれています。信長にとって安土城はあくまで通過点であり、大坂にさらなる巨大城郭を築く構想も練っていたようですが、安土城がその時点で信長の最高傑作だったことは間違いありません。
天下人織田信長が全力で築いた城。
間違いなく、とんでもない城だったはず。
安土城を見た宣教師は「ヨーロッパの最も壮大な城に比肩しうる」と言っていますし、天主については「ヨーロッパの塔よりもはるかに気品があり、壮大な別種の建築である」と評しています。
さぞかし立派な城だったのでしょう。
残念ながら安土城の天主と本丸は本能寺の変の13日後に原因不明のまま焼失しています。
その後、秀吉が覇権を握ると火事場整理が行われ、炎上にともなう遺物は処分されてしまい、城の構造や焼失後の資料もほとんど残っていないため、その全体像は謎に包まれてしまいます。秀吉はご丁寧に天主台の石垣を意図的に破壊して安土城を『廃城』とします。この行動をみると安土城に火を付けたのも秀吉の差し金だったのでは?という疑惑すら湧いてきます。
現在わたしたちが目にする安土城の復元CGやイラストは研究者の復元案をもとに作られたものであり実際の安土城は全く違う姿をしていたのかもしれません。
正確な姿は誰にも分からない。
そんな謎めいたところも安土城の魅力です。
残された僅かな資料をもとに、その姿を自由に想像する楽しさがあります。
何人もの研究者が様々な復元案を提起していますが、私が一番好きなものは内藤昌氏の復元案です。
天主内部に4層の吹き抜けがあり、その吹き抜けには石蔵階に宝塔、二階に舞台、三階に橋と勾欄があるロマン溢れる構造です。天守内部に吹き抜けがある城など安土城以外には存在しません。
「安土城に吹き抜けはなかった」そう主張する研究者もいます。
内藤案に異を唱える宮上茂隆氏は、そもそも内藤案の拠り所である『天守指図』(内藤昌氏が静嘉堂文庫で発見した安土城天主の設計図面といわれている古文書)は後世の偽書であると断じています。

『信長公記』等の文献にも吹き抜けに関する記述は一切なく、安土城を実際に見た宣教師の記録にも吹き抜けの記述はない。吹き抜け設計は日本建築の技術体系からも逸脱しており、吹き抜けなどあるわけがない。

そんな主張を繰り広げています。
なかなか鋭い指摘ですが、内藤案を支持する人たちは当然反論します。

『天守指図』が後世の偽書だという確たる証拠はない。それどころか本物であることを示唆する事実がいくつもあり、間違いなくこれは本物である。『信長公記』等の文献に吹き抜けの記述がないのは当然。建築用語としての吹き抜けという表現が使われるようになったのは明治時代以降のことで、信長の時代には吹き抜けという建築構造の概念がそもそもなかった。そのため吹き抜けについて表現することができなかった。凄いものを見た!としか言いようがなかった。そもそも安土城は高層天守の第一号であり、当時は天守自体が珍しい存在。天守に吹き抜けがあるのは非常に珍しいという考えは現代人の感覚であり、安土桃山時代の人間が吹き抜けについて言及しないのは当然である。宣教師の記録に吹き抜けの記述がない点も不自然ではない。彼らは天主内部の部屋の形や大きさについては全く記録していない。特異な構造である8角の段についても全く言及していないのだから吹き抜けについても記録するつもりがなかった。

なかなか説得力のある反論です。
結局、安土城には吹き抜けがあったのか?
それともなかったのか?
その結論はまだ出ていません。
常識的に考えると吹き抜けなどなかった、ということになりますが、非常識なことをするのが信長流です。
個人的には吹き抜けのある安土城が好きなので断固として内藤案を支持します。
そんなわけで安土城が大好きな私が『シャドウズ』を開始して真っ先に向かいたい場所は安土城でしたが、ゲーム開始直後はストーリーに沿った行動しかできないため、すぐに安土城を見に行くことはできません。
ある程度ストーリーが進むとオープンワールドを自由に散策できるようになります。
ちなみに『シャドウズ』のオープンワールドは近畿地方(大和、摂津、和泉、河内、紀州、伊賀、近江、播磨、若狭、山城)が舞台です。
自由に動き回れるようになった時点で私はすぐさま安土城を目指しました。
操作可能なキャラは伊賀忍者の奈緒江だけです。
弥助に切り替えることはまだできません。
奈緒江にとって織田は仇敵。
そして安土城にいる信長は織田の総大将。
いわばラスボスみたいなものです。
ストーリー的には絶対、真っ先に向かう場所ではありません。
ドラクエで例えると開始早々、魔王の城に乗り込むようなものです。
自殺行為です。
でも「安土城が見たい!今すぐに!」という、はやる気持ちを抑えることができません。
そもそも、この段階で信長と戦う気など私には毛頭ありません。
あるわけがない。
絶対に勝てません。
私は安土城が見たいだけなのです。
操作キャラは忍者なのだから、
コッソリ安土城に潜入して、
コッソリ安土城を見学して、
コッソリ帰ってくればいい。
なにも問題はないはず。
私は馬に飛び乗り、近江を目指してまっしぐらに駆けました。
ひょっとしたら近江は立ち入り禁止区域になっているかもしれない。
一抹の不安はありました。
ゲームでよく使われる手です。
レベルが低いうちは高レベル地帯に入れないようにする配慮です。
しかし私の心配は杞憂に終わりました。
なんの障害もなく、近江に入ることができました。
関所などもありません。
そしてそのまますんなり安土に到着。
そういえば信長は関所を廃止して楽市令を布告した人物としても有名です。
さすが信長!
これなら人や物が自由に行き来できます。
商業が活性化して都市も発展します。
防衛面で大丈夫なのか?とも思いますが、忍者の私にとっては好都合。
安土に入ると遠くに安土城の姿が見えてきます。
わくわくどきどきが止まりません。
安土の城下町を通り、安土城の大手門に到着すると門の両脇には当然見張りの兵士が立っていました。
侵入者には容赦ない攻撃を加えてくるはず。
そう思いながら、おそるおそる門をくぐったところ、兵士は無反応。
「あれ?」
少し拍子抜け。
『出入り自由』そんな雰囲気が漂っています。
大手門を抜けると幅の広い大手道が、まっすぐ続いています。
そしてその先の山頂に天主が聳えているのが見えます。
感動!
まさに安土城!
復元CGで見慣れた『あの安土城』が目の前にあります!
私はスキップするような気分で大手道を進みました。
大手道には民衆の姿もチラホラ見えます。
この人たちが『らっぱ』や『すっぱ』だったらどうするのか?
現に一人の伊賀者(私だ)が安土城に潜入しているのです。
天下人の城が、こんなガバガバセキュリティでよいのでしょうか?
私は大手を振って天主まで行くことができました。
ここまで近づいても相変わらず『誰でもウエルカム』という雰囲気。
番兵の目の前を通っても無反応。
これは一体どういうことでしょう?
安土城以外の城では、ほとんどの場合、城内に一歩でも足を踏み入れたら兵士たちが目の色を変えて襲い掛かってきました。それに比べると安土城はザル警備。
ハナから警備する気がない?
これは、ひょっとして『いつなんどき誰の挑戦でも受ける』と、言い放ったアントニオ猪木のような心持ちでしょうか?
相手を叩きのめす絶対的自信があるからこその余裕?
これが信長流?
さすがに天主内部に入ると番兵が襲いかかってきました。
そりゃそうだ。
納得の展開です。
そして次の瞬間悲劇が起こりました。
一撃です。
番兵の攻撃を一発食らっただけで即死。
まるでフロムゲー。
一撃で死にます。
さすがは第六天魔王の城。
やはり安土城天主は恐ろしい場所でした。
そもそも番兵のレベルが全員40以上なので序盤に行くと全く勝負になりません。
見かけは雑兵のような足軽でも、いざ戦ってみると剣豪のような強さ。
強行突破は無理だと悟ったので今度は外から鉤縄を使って天主最上部を目指す作戦に切り替えました。
操作キャラが忍者だと、こういう芸当ができます。
この方法は上手くいきました。
番兵に攻撃されることなく安全に天主の外観をじっくり鑑賞できます。
しかし私は外観だけでなく内部も見たい。
天主最上部から内部に侵入してみました。
しかし内部には当然番兵が大勢います。
見つかると戦闘になり、そうなると確実に死にます。
即死です。
じっくり天主内部を鑑賞することは不可能。
結論を言うと、かなり序盤で安土城を見に行くことは可能です。
自由に行動できるようになったタイミングで即、安土城に行けます。
ただし前述したように天主内部に入ると番兵に見つかってしまう為、じっくり鑑賞することはできません。
自分のレベルが40に到達すれば番兵を楽に倒せるので、それまで我慢するのが得策です。
私も一旦、安土を去りました。
メインストーリーを進めてレベルを40まで上げないと話になりません。
万全の態勢で心行くまで安土城を鑑賞できるようになるまで、じっと我慢です。
地面に寝転んで「今すぐ見たいよう!」と駄々をこねてみたところで事態はますます混迷を極めていくだけ。
はやる気持ちを、どうどうといなし、静かに立ち去るのが大人の知恵というものです。
我慢すれば、後で大きな喜びがやってきます。

こうして私の目標は定まりました。
レベル40に到達して安土城をじっくり鑑賞する。
目指すはその一点のみ!

レベル40に到達するまでが退屈だったかというと全然そんなことはなく楽しくプレイできました。
『アサクリシリーズ』の一番の魅力は歴史観光であり、ストーリーは、ぶっちゃけオマケみたいなものだと書きましたが、ストーリーが全然だめというわけではなく、それなりに楽しめました。
意外だったのは、かなり早い時点で『本能寺の変』が起きてしまうところ。
信長好きとしては残念です。
もっと信長と弥助の関係を見たかった。
でも、必要最低限には描かれているので一応許容範囲です。
レベル40到達前に本能寺の変が起きてしまう為、安土城の焼失が心配になりますが、史実とは異なり『シャドウズ』の安土城は焼失しません。これからプレイする方は安心してレベル40まで進めてしまって大丈夫です。
信長が好きな人にとっては信長がどんな風に描かれているかも気になると思いますが、決して悪くはありません。織田信長と聞くと誰もが思い浮かべる有名な肖像画がありますがアレをCGでリアルに描いたら、こんな風になるんじゃない?というような雰囲気。

アサシンクリードシャドウズ。織田信長。
アサシンクリードシャドウズ。織田信長。
アサシンクリードシャドウズ。織田信長。

感じ方は人それぞれなので信長のイメージと全然違うと感じる方もいるかもしれませんが、個人的にはなかなか良い信長だと思いました。外見だけでなく内面の描き方も一応納得できました。

そしてレベル40に到達し、満を持して安土城を再訪する日がやってきました!
いよいよです。
安土城を心行くまで味わい尽くす日が、ついにやってきたのです。
まるで本当に安土へ旅行に行くような気分。
今度の土曜日は安土城を見に行くんだ!
一週間前から楽しみで仕方がないほど。
土曜日は早朝5時に目覚めました。
寝てなんかいられない!
布団から飛び出して、朝食を食べて歯を磨いて顔を洗ってPS5の電源を入れて『シャドウズ』を起動!
ファストトラベルでいきなり安土城天主最上部にジャンプすることも可能ですが、それでは味気ないので敢えて少し離れた場所から出発。こういうひと手間が雰囲気を盛り上げます。

アサシンクリードシャドウズ。
馬に乗って、いざ安土城へ!
アサシンクリードシャドウズ。
遠くに安土城が見えてきました!
アサシンクリードシャドウズ。
安土の城下町から安土城を望む。
アサシンクリードシャドウズ。
壮観!山全体が城郭!ド迫力の総石垣造り!
アサシンクリードシャドウズ。
ここに来るのは二度目ですが何度見ても心浮き立つ光景です。
アサシンクリードシャドウズ。
大手門をくぐると……。
アサシンクリードシャドウズ。
くぐると……。
アサシンクリードシャドウズ。
猫がお出迎えしてくれました!
アサシンクリードシャドウズ。
猫だらけです!
アサシンクリードシャドウズ。
「安土城にようこそニャ!」
アサシンクリードシャドウズ。
食事も与えられて大事に庇護されている雰囲気。
アサシンクリードシャドウズ。
さすが信長!さすが安土城ニャ!
アサシンクリードシャドウズ。
猫を見たら構わずにはいられない!
アサシンクリードシャドウズ。
くぅ~!たまらん!

ちょっと待て!
猫と遊んでいる場合ではない!
今日は安土城を心行くまで鑑賞する日なのだ!

アサシンクリードシャドウズ。
本来の目的を思い出して、すっくと立ちあがる。

目の前には大手道が真っ直ぐ伸びています。
幅の広い石段が山頂の天主に向かって堂々と続いている様子が何とも格好いい。
やっぱり安土城は最高!

アサシンクリードシャドウズ。
大手道の石段を登る。
アサシンクリードシャドウズ。
左手には伝羽柴秀吉邸があります。
アサシンクリードシャドウズ。
そのままずんずん進むと、やがて石段がジグザグと曲がりくねってきます。
アサシンクリードシャドウズ。
さらに進んでいくと……。
アサシンクリードシャドウズ。
やがて天主がドーンと現れます。
アサシンクリードシャドウズ。安土城。
アサシンクリードシャドウズ。安土城。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主台。
天主台は何やら奇妙な構造。二重構造?
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主入口。
天主の入口に到着。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。石蔵階。
中に入ると、そこは石蔵階。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。かまど。
かまどもあります。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。石蔵階。
大量の米俵や石材、材木なども置かれています。
アサシンクリードシャドウズ。
早速番兵が襲い掛かってきましたが同じLV帯なら楽勝!
アサシンクリードシャドウズ。
ん?宝塔が無い?吹き抜けも……無い。
アサシンクリードシャドウズ。
まさか……。一抹の不安を抱きながら二階へ。

そして衝撃の展開が!

アサシンクリードシャドウズ。
がーん……。二階にも吹き抜けが無い!普通に天井だとッ!?

シャドウズの安土城は、どうやら『吹き抜けは無かった説』を採用している模様。
なんてこった……。
このショックをどう表現したらよいのでしょう?
たとえば……コンビニで鮭おにぎりを買ったら中に具が何も入っていなかったようなオドロキ?
私は今まで数えきれないほどのおにぎりをコンビニで購入してきましたが、中に具が入っていなかったことなど一度もありません(塩おむすびは除く)。鮭おにぎりを買えば鮭がちゃんと中に入っていたしタラコおにぎりを買えばタラコがちゃんと入っていました。それと同じように、私にとっての安土城は内部に絶対、吹き抜けがあるものなのです。
それがない!
ない!
吹き抜けの無い安土城だと~ッ!?
そんなの……。
そんなの……。
アリかもしれない!
私は考えを切り替えました。
実際、安土城に吹き抜けがあったのか、なかったのかは、まだ結論が出ていないわけですし、結論が出ていない以上、どちらの安土城も有り得るということです。個人的には吹き抜けのある安土城に惹かれますが、今、目の前にある安土城には吹き抜けが無いのだから、無い物ねだりをしても仕方がありません。
気持ちを切り替えて吹き抜けの無い安土城天主を、じっくり鑑賞してみることにしました。

アサシンクリードシャドウズ。安土城天主二階。
二階。 座敷。
アサシンクリードシャドウズ。織田信長所用鎧兜。
二階には信長所用の鎧兜が置かれています。
アサシンクリードシャドウズ。洛中洛外図屏風。
洛中洛外図屏風もあります。
アサシンクリードシャドウズ。信長の時計。
時計。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。湯殿。
二階には湯殿もあります。

次は三階です。

アサシンクリードシャドウズ。
三階。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。三階。
三階 座敷。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。三階。
三階 廊下。

そして四階へ。

アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。四階。
四階。 座敷。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。四階広間。
四階 広間。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。襖絵。
四階の襖には安土城が描かれています。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。襖絵。
アサシンクリードシャドウズ。
そして階段を上り、いよいよ八角の段へ……。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。八角の段。
五階 八角の段。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。八角の段。
朱色と金色に彩られた豪華絢爛な部屋。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。釈迦説法図。
釈迦説法図。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。天女。
天井には天女の姿が。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。地獄の絵。
廊下に面した壁には地獄が描かれています。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。六階。
六階は黒と金を基調とした重厚感あふれる部屋。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。六階。
金箔で仕上げた壁が美しい。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。六階。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主からの眺め。
天主最上階からの眺め。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主からの眺め。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主の鯱。
鯱の上に登ってみる。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主からの眺め。
絶景かな、絶景かな。
アサシンクリードシャドウズ。
天主の屋根を飛び跳ねてみる。
アサシンクリードシャドウズ。
忍者だからこそできる芸当。城を鑑賞する時は鈍重な弥助ではなく敏速に動ける奈緒江がオススメです。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。
様々な角度から安土城天主を堪能。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主からイーグルダイブ!
最後はもちろんイーグルダイブ!
アサシンクリードといえばこれです!
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主からイーグルダイブ!
まさか安土城天主からイーグルダイブする日が来ようとは!
感無量。
アサシンクリードシャドウズ。
アサシンクリードシャドウズ。
空中で回転するところがミソ!
アサシンクリードシャドウズ。
フィニッシュは背面から藁の山にダイブ!どんな高所から飛び降りても無傷で生還する凄ワザ!それがイーグルダイブ!

織田信長は歴史上ただ一人、天主で暮らした人物としても有名です。
信長以外の大名は皆、天守ではなく、本丸や二の丸にある御殿で暮らしていました。
そもそも天守は暮らしに適した建物ではありません。
実際に現存する天守を見れば一目瞭然。
天守内部は薄暗く何やら殺風景です。
床は板張りのままで構造材も剥き出しの状態。
天守は通常時は倉庫として使用し、非常時には最後の砦として立てこもる場所でした。
つまり、普通に考えれば天守内部に装飾など必要ありません。
しかし、常人とは違う考え方をする信長は、とびきり壮麗な天主を築き、内装にも贅を尽くし、そこで暮らしました。他の人から見たら、まさに奇行。『シャドウズ』の安土城天主も、『生活する為の天主』という雰囲気が漂っています。畳敷きの部屋が多く、華やかな装飾が施された部屋もあり、ここでなら快適に暮らせそうです。
吹き抜けも普通に生活していく分には、いらない感じ。
『シャドウズ』の安土城天主を見ると「やはり安土城に吹き抜けはなかったのかぁ~」と妙に納得した気分になります。ただし、『吹き抜けは無かった派』に鞍替えする気はありません。私は断固、吹き抜けのある天主を支持します。
信長は最初から、そこに住む気まんまんで天主を築きました。
当然それは信長にとって住んでみたい建物だったはず。
私たち現代人にも『変わった家を建てたい』とか『面白い家に住んでみたい』という願望がありますよね?
家を建てるのが無理なら、せめて自分の好きな物を集めた趣味部屋を作りたいと思うはず。
織田信長は、それを実行したのです。
壮麗な天主を築き、内部も自分の趣味を全開にして飾り立てました。
部屋の数も迷ってしまうほどたくさんあったようです。
おそらく吹き抜けも設けたはず!
個人の趣味を全開にした空間は、住人にとっては最高に居心地の良い空間ですが、他の人にとっては、とても居心地の悪い空間だったりします。信長以外の人間にとって吹き抜けは意味不明な空間だったのかもしれませんが、信長にとっては重要な空間だったはず。
信長は吹き抜けを眺めて癒されたり、吹き抜けに架けられた橋を渡ってドキドキワクワクしたりしていたのではないでしょうか?信長にとって安土城天主は秘密基地のような心安らぐ場所だったのです!
私が子供の頃から憧れて、自分も住んでみたいと願っていた安土城天主が、まさにそれなのです!
さて、これを読んでいる人は、安土城の話ばかりで、そろそろうんざりしてきたのではないでしょうか?
しかし、まだまだ続きます。
『シャドウズ』の安土城について、私はもっと語りたい。
安土城の登城道は先ほど紹介した『大手道』の他に『百々橋口道』と『七曲道』と『搦手道』がありますが、なんと『シャドウズ』では四つの登城道がすべて再現されています。現在は大手道が天主に向かうメインの登城道になっていますが、信長の時代には『百々橋口道』がメインの登城道だったと言われています。
現在『大手道』と呼ばれている道は天皇行幸の為に作られた特殊な道であり、日常的に使われた道ではなかったという説があります。
では、今度は百々橋口道を通って天主に向かってみましょう。

アサシンクリードシャドウズ。安土城。百々橋。
この橋が百々橋。信長の家臣たちもこの橋を渡って登城していたと思われます。
アサシンクリードシャドウズ。安土城二王門。
橋を渡ってしばらく進むと摠見寺二王門が見えてきます。
アサシンクリードシャドウズ。安土城二王門。
なかなか迫力があります。
アサシンクリードシャドウズ。安土城の仁王。
実物とは少し違いますがクオリティの高い仁王像です。
アサシンクリードシャドウズ。仁王像。
アサシンクリードシャドウズ。摠見寺三重塔。
二王門を潜り、さらに進むと摠見寺三重塔が現れます。
アサシンクリードシャドウズ。摠見寺本堂。
こちらは摠見寺本堂。
アサシンクリードシャドウズ。摠見寺拝殿。
摠見寺拝殿。
アサシンクリードシャドウズ。摠見寺鐘楼。
摠見寺鐘楼。
アサシンクリードシャドウズ。
摠見寺の境内を出ると天主に向かう石段が現れます。
アサシンクリードシャドウズ。織田信忠邸。
少し進むと左手に織田信忠邸があります。
アサシンクリードシャドウズ。安土城黒金門。
さらに進むと堅牢な黒金門が現れます。
アサシンクリードシャドウズ。
黒金門を潜ると高い石垣の壁が眼前に聳え立ちます。
右に曲がり、少し進むと……。
アサシンクリードシャドウズ。
再び大きな門が。
アサシンクリードシャドウズ。
門を抜けた先にさらに門が!
アサシンクリードシャドウズ。安土城天主。
最後の門を抜けると、ようやく天主が現れます。

『七曲道』と『搦手道』は前述した二つの登城道と比べると地味な道です。
一応入口の写真だけ載せておきます。

アサシンクリードシャドウズ。搦手道の入口。
搦手道の入口。
アサシンクリードシャドウズ。七曲道の入口。
七曲道の入口。
アサシンクリードシャドウズ。農作業の手を休め、安土城天主を眺める農民。
農作業の手を休め、安土城天主を眺める農民。
アサシンクリードシャドウズ。安土セミナリヨ。
安土の城下町にあるセミナリヨ。
アサシンクリードシャドウズ。安土セミナリヨ。
セミナリヨ内部。

『シャドウズ』のオープンワールドには安土城だけでなく他にもたくさんの城があります。

アサシンクリードシャドウズ。大坂城天守。
大坂城天守。
アサシンクリードシャドウズ。大阪城天守。
豊臣秀吉が築いた黒い天守を再現しています。
アサシンクリードシャドウズ。大坂城、伏虎。
大坂城最上層外壁の伏虎。
アサシンクリードシャドウズ。姫路城。
姫路城。
アサシンクリードシャドウズ。姫路城天守。
姫路城天守。
アサシンクリードシャドウズ。姫路城天守内部。
姫路城天守内部。
アサシンクリードシャドウズ。姫路城天守内部。
姫路城には実際行ったことがありますが天守内部はまさにこんな感じでした。
アサシンクリードシャドウズ。姫路城天守内部。
寸分違わず一緒というわけではありませんが、雰囲気は見事に再現されています。
アサシンクリードシャドウズ。金閣寺。
城だけでなく寺院の再現度も素晴らしい。写真は金閣寺。
アサシンクリードシャドウズ。銀閣寺。
銀閣寺。
アサシンクリードシャドウズ。清水寺。
清水寺。
アサシンクリードシャドウズ。平等院。
平等院。
アサシンクリードシャドウズ。東大寺。
東大寺。

『シャドウズ』は戦国最大のミステリー『本能寺の変』を扱った作品ですが、黒幕についても明言しています。
本能寺の変の黒幕説で有名なものは『豊臣秀吉説』『徳川家康説』『足利義昭説』『朝廷説』『イエズス会説』等ですが、『シャドウズ』の黒幕もこの中の誰かです。
ネタバレになるので名前は伏せておきます。
気になる方は、ぜひ実際にゲームをプレイしてください。
私自身は特定の一人が黒幕として存在していたのではなく、全員が黒幕だったと思っています。
実行犯である明智光秀も黒幕であり、被害者の織田信長も黒幕であり、秀吉や家康も黒幕なのです。
どういうことかというと、戦国武将は誰でも裏で謀略や調略を巡らせていました。
各々が自分の目的を達成するために様々な策略を練っていたのです。
信長自身も呑気に本能寺に宿泊していただけではなく様々な策略を巡らせていました。
本能寺に明智光秀を呼び寄せたのは信長本人だという説もあります。
信長は光秀の軍を使って徳川家康を討とうとしていたのかもしれませんし、朝廷を威嚇しようとしていたのかもしれません。そして家康も様々な策略を巡らせていたはずです。秀吉は言うに及ばず足利義昭や朝廷や毛利輝元も様々な策略を巡らせていたことでしょう。
つまり『本能寺の変』とは戦国最強策士決定戦みたいなものです。
この大会の優勝者は、もちろん羽柴秀吉です。
彼の策略は実に見事でした。
おそらく秀吉は本能寺で『何か』が起こることを知っていたはず。
その何かに備えて実に様々な謀略や調略を巡らせました。
その鮮やかな手腕を目の当たりにした他の武将たちは舌を巻いたことでしょう。
秀吉が最もしたたかな策士だったことは間違いありません。
『シャドウズ』の本能寺の変は、あっさりと描かれていますが、久々に本能寺の変についていろいろ考える切っ掛けを与えてくれた作品でもありました。何はともあれ安土桃山時代を再現したオープンワールドが素晴らしく、個人的には最高に楽しいゲームでした。
総合評価は、もちろん★5です。

『本能寺の変』の実行犯は秀吉だったというトンデモ小説。それはさすがに無いでしょ!と思いますが、何を書いても許されるのが小説の素晴らしさです!

徳川家康の視点で描いた『本能寺の変』。家康が本能寺の変に大きく関与していたというお話です。本能寺の変だけでなく、そこに至るまでの様々なエピソード(桶狭間、姉川、三方ヶ原、長篠の合戦等)が語られ、家康の信長に対する気持ちが痛いほど伝わってくる小説です。

安土城のプラモデルといえばコレ!私も当然作りました!

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