プレイステーション派のゲーマー大喜び!
今までの人生で最も時間を投入したゲームは何か?
そう問われたら私は迷うことなく「モンスターハンターシリーズ」と答えます。
モンハンシリーズに注いだ時間は自分でも恐ろしくなるほど膨大で、モンハンシリーズのせいで人生が狂ってしまったと言っても過言ではありません。
つまり私はモンハンが大好き!
当然、ニンテンドースイッチでモンハンライズが発売された時はモンハンライズのためだけにスイッチ本体を購入しようと思いました。でも私は過去にモンスターハンタートライをやるために、ニンテンドーWii本体を購入し、トライに飽きた後、他にやりたいゲームが無く、Wii本体を売ってしまったという苦い経験があります。
そもそもデフォルメされた映像より、リアルな映像が好みなのでニンテンドーのハードには基本的に興味がありません。
断然ソニープレイステーション派です。
散々迷った末、モンハンライズは涙を呑んでスルーしました。
PS5でモンハンワールド2が発売されることを心待ちにしていましたが、意表を突いてPS版モンハンライズが発売!
これはもう買うしかありません。
実際にプレイしてみると今までのモンハンとは随分毛色が違い、戸惑いました。
トライの水中戦にも戸惑いましたが、ライズはさらに『なんじゃこりゃああ!』状態。
ニンテンドーで発売されるモンハンは何故いつもこうなのか?
別ゲーのようになってしまった最大の要因は翔蟲(かけりむし)アクションです。
かけりむしアクションとは何か?
一言で説明するとハンターのスパイダーマン化です。
体から糸を発射し(実際には蟲から糸が出ているらしい)高所に飛び上がったり滑空したり空中でぶら下がったりすることができます。
スパイダーマン化したハンターは垂直な崖も簡単によじ登ることが可能。
今までのモンハンはツタのある場所のみ登ることができましたがライズのハンターはツタがない断崖絶壁もスルスルよじ登っていけます。もはや行けない場所などほとんどありません。
移動も戦闘もスピーディーでスタイリッシュ。
泥臭いハンターが必死にモンスターと戦う姿こそモンスターハンターの魅力だと感じていた私にとって、モンハンライズの超人的なハンターは、ちょっと受け入れ難いものがあります。
実際、かけりむしアクションを受け入れられるか否かでモンハンライズの評価はガラリと変わるはず。
受け入れることができれば楽しいし、ダメなら駄作。
私自身は、なかなか翔蟲を受け入れることができず、途中で何度も辞めようと思いました。
でも、我慢してずるずる続けているうちに「ライズはこういうものだから仕方がない」という諦念に至り、
その頃には翔蟲を違和感なく使いこなせるようになっていました。慣れてしまえばスパイダーマンのような軽快な移動が心地よくなってきます。
慣れとは恐ろしいものですね。
翔蟲アクションで最も重要なボタンはズバリ〇ボタンだと個人的には思っています。
ライズのハンターはスパイダーマンのように垂直な崖を難なくよじ登ることが可能ですが高い崖をよじ登る場合、途中で必ずスタミナ切れになり最後まで登りきることができません。
ゲームを開始したばかりの頃はそのまま落下して激しいストレスを感じていましたが〇ボタンで空中にぶら下がることを覚えてからはストレスから解放されました。
スタミナが切れて崖から飛び降りる動作がはじまったら、すかさず〇ボタン!
するとあら不思議。ハンターは空中でぶら下がり状態になり、その間スタミナが徐々に回復していきます。
スタミナがある程度回復したら再び崖に飛びつき、よじ登る。
よじ登っているうちに再度スタミナが切れたら、また〇ボタン。
それを繰り返せば高い崖も難なく登りきることができます。これができるようになれば俄然楽しくなります。
崖の頂上からジャンプした後も〇ボタン!
空中でぶら下がったら×ボタンで空中ジャンプ。
その後、翔蟲を使ってさらに上空にジャンプ。その後また〇ボタンを押し、そこから再び×ボタンという操作を繰り返し、華麗なスパイダーマン的空中移動が可能になります。
ライズは翔蟲アクションをマスターしてからが本番です。
モンスターと戦う際も翔蟲を使って一気に間合いを詰めたり広げたりすることができます。
モンスターから攻撃を受けた時も翔蟲を使えば連続攻撃を簡単にかわすことが可能。
たとえばラージャンと戦う場合、諸事情により、どうしてもラージャンに拘束されてしまうことがあります。
そんな時もかけりむしアクションがあれば大丈夫。
今までのモンハンならラージャンに捕まってしまうと散々辱めを受けた後、地面に叩きつけられトドメのパンチを喰らって昇天というケースが多々みられましたが、ライズの場合、地面に叩きつけられた後、翔蟲で横っ飛びして簡単に回避できます。
さらにライズではガルクという犬(見た目は犬ですが、ほぼ馬です)に騎乗できるので戦闘中ピンチになったらそいつに飛び乗れば万事OK!簡単に敵から逃げることができます。騎乗中は回復薬を飲んだり、武器を研いだり、スタミナドリンクを飲んだりと、もう、やりたい放題。乙る確率が大幅に下がりました。
今までのモンハンでは戦闘中の武器研ぎは大変なリスクを伴いました。
戦闘中に武器研ぎをはじめるとモンスターはほぼ間違いなくハンターを攻撃してきます。
その目ざとさと言ったら呆れてしまうほどで、かなり距離が離れていて「これなら大丈夫」と思っても武器を研ぎはじめた途端、恐ろしい速さで攻撃を仕掛けてきます。ラージャンなどは、その最たるもの。遠距離から信じられないスピードで飛び掛かってきたりラージャンビームを的確に当ててきたりします。
でもガルクに騎乗していれば何も心配いりません。安全に武器を研ぐことができます。
過去のモンハンの、あの緊張感は一体何だったのか?
もはや研ぎ高速化スキルなど必要ありません。
ガルクに乗っていれば移動も楽々。
こんな具合でライズは過去のモンハンと比べると快適で便利で親切な作りになっています。
これを心地よく感じるか、それとも物足りなく感じるかは人それぞれ。
ライズ特有の要素として百竜夜行というクエストがありますが、これも人によって好き嫌いが激しく分かれる内容になっています。
百竜夜行とは拠点を突破しようとするモンスターを撃退するクエストで、古いモンハンで例えるとラオシャンロンやシエンガオレンの撃退クエストに似ています。過去の拠点防衛クエストは超大型モンスター1体が相手でしたが百竜夜行では大型モンスターが大挙襲来します。そして基本的に迎撃方法はバリスタや大砲などといった遠距離攻撃になります。
近接武器で突撃していくのが大好きな脳筋ハンターの私には苦行でしかありません。
ただし、強制的に百竜夜行に参加させられる回数は非常に少ないため、エンジョイ勢ならば、それ以外の百竜夜行は「やらない」という選択肢もあります。
私はPS5版のライズを購入したので映像の美しさに淡い期待を抱いていましたが、残念ながらPS4のアイスボーンより見劣りします。おそらくPS5版もPS4版も大差ないのでPS4版ライズで十分だと思います。
映像面で注目すべき所は全力で和風モンハンを作り上げた点。
過去のモンハンにもユクモ村を舞台にした和風モンハンがありましたが、ライズの『カムラの里』が果汁100%オレンジジュースだとしたら『ユクモ村』は果汁10%オレンジジュースみたいなものです。それくらい和風の本気度が違います。
琵琶の弾き語りによる大型モンスターのムービーシーンも全力で和風。
ここまでくると、ふざけているのか大真面目なのかよくわかりませんが、とにもかくにもモンハンライズはカプコンが和風にこだわって作った100%和風モンスターハンターなのです。
雰囲気が幼稚なところが少し残念ですが幼稚な雰囲気も慣れてしまえばどうということはありません。
慣れとは恐ろしいものですね。
さて、話題を変えて次は猫です!
カムラの里にもたくさんの猫(アイルー)たちが暮らしています。
モンハンシリーズに登場する猫たちは、いつも楽しそうに生き生きと働いていますがライズに登場する猫たちも実に楽しそうに生き生きと働いています。毎日嫌々働いている自分は見習いたい気分で一杯になります。
労働とは本来こうあるべきだ!というお手本を示している猫たち。素晴らしい!
猫に興奮して、つい写真を沢山並べてしまいましたが、そろそろ結論を述べたいと思います。
モンハンライズの総合評価はズバリ★4です!
翔蟲アクションを心の底から受け入れることが出来なかった為、個人的には『アイスボーン』の方が断然好きですがベースはあくまでモンハンです。何だかんだ言っても安定した面白さがあります。
スイッチ版ライズより映像がかなり綺麗になったようなのでスイッチ版をスルーした人はこの機会にやってみてはいかがでしょうか?
翔蟲アクションが気に入れば今までで一番面白いモンハンになる可能性大。
評価